出世するなら会社法

タイトルの出世するならではなく会社法に惹かれて購入した1冊。

サラリーマンをするうえで会社が規制を受ける会社法を概要だけでも理解できれば今後の役に立つかもしれないと考えている程度だったが、読み進めると普段新聞で目にする用語で、ちゃんと意味を理解していない単語の理解につながった。

 

例えば、MBO

株式公開企業が株式を非公開化するときに用いられる手法で、投資ファンドなどと組み、株式の非公開化をする企業の株を買い占め完全子会社化し、非公開化する手法。

具体的には、

A社(株式非公開化企業)の経営者が、X社(ex.投資ファンド)と組み、B社(A社株式の購入を目的とする会社)を設立する。

B社はA社株式のTOBを行い、総議決権の2/3以上の株式を取得し、A社を子会社化する。

そのうえで、B社株とA社株の株式交換を実施し、A社を100%子会社とする。株式交換の際には交換比率を調整し、少数株主に対してはY社株式が1株に満たない端数となるように交換比率を調整し、端数分については現金による交付を行い少数株主を締め出す。

 

一口にMBOといっても、株式を非公開化する際の手法がいくつかあり、非常に興味深いと感じた。B社の株式交換の際は、すべての残存株主に対して、株式が端数となるように調整し、現金による交付を行うのは基本であるのか疑問に思った。

 

やはり自分は経営学に興味があったのだと再認識できた一冊であった。

ファイナンス理論を詳しく学んでみたい。